「育休って、実際どうなんだろう?」
私が育休を取ることを決めたとき、正直かなり迷いました。
職場の目、収入の減少、家庭でうまくやっていけるか…。
不安だらけだったのを覚えています。
それでも思い切って6ヶ月という長期の育休を取得してみた結果――
「大変だけど、取って本当によかった」と感じています。
なので、迷っているなら男性でも私は育休を絶対取るべきだと自信を持って言えます。
この記事では、育休を半年間取った私がリアルに感じたメリットとデメリットを正直にお伝えします。
これから育休を取ろうか迷っている男性や、そのパートナーにとって少しでも参考になれば嬉しいです。
1. なぜ育休を6ヶ月取ったのか
私は子供ができて間もない時から育休を6ヶ月取ると決めていました。
その理由を順を追って説明していきます。
育休を取った背景
まず、私にとって今回が初めての子どもでした。
当然、育児の経験はゼロ。しかも、付き合っていた頃から妻は情緒が不安定になりやすいタイプだったんです。
だからこそ、出産後に妻がマタニティブルーになってしまうのではないかという不安がありました。
これが、育休を取ろうと決めた大きな理由の一つです。
実際、妻は産後すぐに短期間だけマタニティブルーの症状が出ました。
でも、育休を取って家にいたおかげで、しっかり寄り添い、支えることができ、比較的すぐに回復してくれました。
それに加えて、私自身が「子育てにしっかり関わりたい」と強く思っていたのが、何よりの理由です。
子どもが生まれてからの時間は、二度と戻ってきません。
だからこそ、その貴重な時間を妻と一緒に過ごしたいと考えました。
なぜ6ヶ月にしたのか
私は「少しだけ関わる」のではなく、できるだけ深く育児に参加したいと考えていました。
とはいえ、やはり収入面も無視はできません。
1年まるまる育休を取るのは、現実的に厳しい。
でも、6ヶ月なら育児休業給付金で、月の手取りの約8割がカバーできることがわかり、「これならいける」と判断しました。
義母からは「そんなに長くなくてもいいんちゃう?」とも言われましたが、私の意思は固く、迷わず6ヶ月間の育休を選びました。
本記事で伝えたいこと(体験ベースのリアル)
私は、育休を6ヶ月取って本当に良かったと思っています。後悔はまったくありません。
たしかに収入は少し減ります。
でも、子どもが小さいときの時間は、あとからお金で取り戻せるものではないんですよね。
妻と一緒に、子どもの成長をリアルタイムで感じられたことは、何にも代えがたい経験でした。
それに、6ヶ月取ったからこそ、育児の「しんどさ」だけじゃなく、「楽しさ」もしっかり味わえたと感じています。
というのも、生後3ヶ月くらいまでの赤ちゃんは、正直「寝る・飲む・泣く」の繰り返しです。
育児の大変さばかり感じて終わってしまうかもしれません。
でも、6ヶ月になる頃には、表情が豊かになったり、笑ったり、寝返りをしたり…子どもの成長がグッと感じられるようになります。
そうした「子育ての楽しさ」をじっくり味わうには、3ヶ月では正直足りなかったと思います。
2. 育休前に抱えていた不安4つ
育休を取ろうと考えると、さまざまな不安が浮かんできます。
私自身も、育休を取ると決めたときは本当にいろいろ悩みました。
ここでは、当時の私が特に大きかったと感じる不安を4つ紹介します。
収入が減ることへの不安
一番不安だったのは、収入の減少です。
「夫婦そろって育休を取って、本当にやっていけるんだろうか…?」
そんな風に悩んでいたのを、今でもはっきり覚えています。
でも、実際に育休を取ってみて感じたのは、意外と手当がしっかりしていて、そこまで困らなかったということでした。
具体的には、育児休業給付金として、育休開始前6ヶ月間の平均給与の約6割が支給されます。
しかも、これは非課税なので、手取りで考えると実質8割くらいになります。
私の場合は、育休前に残業が多くて給与が高かったこともあり、1ヶ月あたり23万円程度もらえていました。
そのため、生活に困ることはほとんどありませんでした。
なので、可能であれば育休前に残業を増やしておくと手当が増えてお得です。
ただし、注意してほしいのは、手当金の初回振込は早くても2ヶ月後だということ。
その間は収入ゼロになる可能性があるので、2ヶ月分の生活費は貯金しておくと安心です。
また、ボーナスは丸々1回分なくなったので、そこも計算に入れておく必要があります。
職場の理解や評価が気になる
育休制度自体は整ってきているとはいえ、男性が長期で取るとなると、やっぱり周囲の目が気になる人も多いと思います。
私の会社でも男性の育休取得者はいましたが、2〜3ヶ月が最長で、私のように6ヶ月取る人はほとんどいませんでした。
だからこそ、正直けっこう勇気がいりました。
そこで私は、子どもができて安定期に入ったタイミングで、職場に「6ヶ月育休を取るつもりです」と早めに伝えるようにしました。
上司にも、育休の6ヶ月前くらいには相談しています。
幸い、私は大手企業の工場勤務で、代わりに仕事をカバーできる人がいたこともあり、比較的スムーズに取得できました。
仕事に戻れなくなるのでは…という不安
長期で育休を取ると、「仕事に戻りたくなくなるんじゃ…」という不安も出てきますよね。
私も少しはそう思っていましたが、実際にはまったくそんなことはありませんでした。
むしろ、子どもの成長を間近で見て、「自分ももっと頑張らなきゃ」「この子のために稼ごう」と前向きな気持ちになったんです。
今も、赤ちゃんのためにしっかり働こうという気持ちで日々仕事に向き合えています。
家庭でうまく立ち回れるかの心配
最後に、家庭でちゃんと育児ができるか不安だったという点もあります。
育児って、やったことがないと「自分にできるのかな…?」って不安になりますよね。
でも、やってみて思ったのは、「1人目なら妻も初めてなんだから、できなくて当たり前」ってことでした。
最初はわからないことだらけですが、毎日一緒に過ごしていれば自然と慣れていきます。
赤ちゃんがなぜ泣いているのかも、だんだん分かるようになってくるんですよね。
だからこそ大事なのは、「うまくやれるか」よりも、「どれだけ積極的に関わるか」。
その気持ちさえあれば、育児は必ず慣れていくと思います。
3. 育休6ヶ月のリアル|一日の過ごし方
赤ちゃんが生まれると、生活リズムや1日の過ごし方はガラッと変わります。
私たち夫婦も、子どもに合わせた生活スタイルに自然と変化していきました。
生活リズムの変化
もともと私たちは夜型ではなく、だいたい夜11時には寝る生活をしていました。
でも、子どもが生まれてからは、夜9時には就寝するように。
理由はシンプルで、夜泣きがあるからです。
とにかく少しでも寝られるときに寝ておかないと、自分たちの体力が持たないんですよね。
結果的に、毎日早寝早起きの超・健康的な生活になりました(笑)。
赤ちゃん中心のリズムにはなりますが、生活習慣は確実に整っていきました。
家事・育児の役割分担
家事や育児に関しては、明確に決めていたわけではないですが、自然と役割分担ができてきました。
私(夫)担当:
- 洗い物
- 掃除機
- ミルクを飲ませる(基本的に私の担当)
- 赤ちゃんをお風呂に入れる
妻担当:
- 料理
- 布団の掃除
- 授乳(母乳)
- 赤ちゃんをお風呂から出して保湿
それ以外の細かいことは、そのとき空いてるほうがやる、という柔軟なスタイルでした。
とはいえ、家事育児はケンカの原因にもなりやすいところ。
最初に「得意なこと」「嫌いなこと」をお互いに話し合っておくと、余計なストレスや衝突が減ると思います。
妻との関係性の変化
育休中は、一日中ずっと妻と一緒にいる生活になります。
だからこそ、ケンカが増えるのは正直なところ、避けられませんでした。
でも、毎日の大変な時期を一緒に悩み、支え合いながら乗り越えてきたことで、
以前よりも信頼関係が深まったように感じています。
今も仲良く、ラブラブでいられるのは、あの時期を一緒に頑張ったからこそだと思います。
よくネットやテレビでも言われていますが、
この育児の大変な時期に**「俺は仕事で疲れてるから」と手を貸さなかったら、一生恨まれるかもしれません。**
それくらい、育児は大変で、夫婦の絆が試される時間です。
でもだからこそ、しっかり向き合えば夫婦関係もより強くなるチャンスなんだと思います。
3. 育休6ヶ月のリアル|一日の過ごし方
赤ちゃんが生まれると、生活リズムや1日の過ごし方はガラッと変わります。
私たち夫婦も、子どもに合わせた生活スタイルに自然と変化していきました。
生活リズムの変化
もともと私たちは夜型ではなく、だいたい夜11時には寝る生活をしていました。
でも、子どもが生まれてからは、夜9時には就寝するように。
理由はシンプルで、夜泣きがあるからです。
とにかく少しでも寝られるときに寝ておかないと、自分たちの体力が持ちません。
結果的に、毎日早寝早起きの超・健康的な生活になりました。
赤ちゃん中心のリズムにはなりますが、生活習慣は確実に整っていきました。
育休中の一日|タイムスケジュール(例)
時間帯 | やること | 内容 |
---|---|---|
6:00〜7:00 | 起床・オムツ替え | 赤ちゃんが泣いたら起床。まずはオムツとミルク対応。 |
7:00〜9:00 | 朝食・家事 | 妻が朝食作り、私は掃除・洗い物など担当。 |
9:00〜11:00 | 赤ちゃんと遊ぶ&ねんね | 寝かしつけたり、一緒に遊んだり。ここは交代制。 |
11:00〜13:00 | 昼食・休憩 | 交代でごはん。赤ちゃんが寝ている間は貴重な休憩時間。 |
13:00〜15:00 | 散歩 or 家事 | 天気が良ければベビーカーで散歩。合間に家事も。 |
15:00〜17:00 | ミルク・お昼寝・家事 | 寝かしつけやミルクなど対応しながら、洗濯物などを片付け。 |
17:00〜19:00 | お風呂&夜の支度 | 私が赤ちゃんをお風呂に入れ、妻が保湿&着替え。 |
19:00〜21:00 | 夕食・寝かしつけ | 赤ちゃんの寝かしつけと夕食。ぐずる時は交代で対応。 |
21:00〜翌朝 | 就寝&夜泣き対応 | 早めに就寝。夜泣きは交代で対応してました。 |
家事・育児の役割分担
家事や育児に関しては、明確に決めていたわけではないですが、自然と役割分担ができてきました。
私(夫)担当:
- 洗い物
- 掃除機
- ミルクを飲ませる(基本的に私の担当)
- 赤ちゃんをお風呂に入れる
妻担当:
- 料理
- 布団の掃除
- 授乳(母乳)
- 赤ちゃんをお風呂から出して保湿
それ以外の細かいことは、そのとき空いてるほうがやる、という柔軟なスタイルでした。
とはいえ、家事育児はケンカの原因にもなりやすいところ。
最初に「得意なこと」「嫌いなこと」をお互いに話し合っておくと、余計なストレスや衝突が減ると思います。
妻との関係性の変化
育休中は、一日中ずっと妻と一緒にいる生活になります。
だからこそ、ケンカが増えるのは正直なところ、避けられませんでした。
でも、毎日の大変な時期を一緒に悩み、支え合いながら乗り越えてきたことで、
以前よりも信頼関係が深まったように感じています。
今も仲良く、ラブラブでいられるのは、あの時期を一緒に頑張ったからこそだと思います。
よくネットやテレビでも言われていますが、
この育児の大変な時期に**「俺は仕事で疲れてるから」と手を貸さなかったら、一生恨まれるかもしれません。**
それくらい、育児は大変で、夫婦の絆が試される時間です。
でもだからこそ、しっかり向き合えば夫婦関係もより強くなるチャンスなんだと思います。
4. 育休を取って感じたメリット5選
私が実際に6ヶ月間育休を取ってみて、心から「取って良かった」と思えたメリットを5つ紹介します。
1. 子どもの成長をリアルタイムで見届けられた
何より嬉しかったのは、娘の「初めての瞬間」を直接見られたことです。
例えば、寝返りを打った瞬間、ハイハイを始めた日…。仕事をしていたら、こうした出来事は後からパートナーに聞くだけになっていたと思います。
一緒にその場で喜びを分かち合えたことは、何にも代えがたい経験でした。
2.パートナーとの信頼関係が強くなった
育児は楽しいことばかりではありません。夜泣きやミルクを飲んでくれない日もあります。
でも、そんな大変な時期を夫婦で協力しながら乗り越えたからこそ、絆がより強くなりました。
最初はお互い余裕がなくギクシャクした時期もありましたが、今ではお互いを思いやれる関係でいられています。
3.育児スキルが身についた
毎日子育てをしていると、おむつ替えや寝かしつけ、ミルクの作り方など、育児スキルは自然と身についてきます。
仕事をしていたら、子どもと関わる時間はどうしても少なくなります。そうなると、「なんで泣いているのか分からない…」と戸惑うことも多かったと思います。
育休中は密に関われたからこそ、子どものことがよく分かるようになりました。
4. 娘が「パパ」と先に言ってくれた
くの場合、赤ちゃんが最初に発する言葉は「ママ」だと思います。
でも、うちの娘は最初に「パパ」と言ってくれました。
これは、育休中にたくさん関われたからこそ。努力が報われた瞬間で、思わず涙が出ました。
5. 心と体にゆとりが生まれた
赤ちゃんとの生活は、予想以上にハードです。思い通りにいかないことも多く、寝不足になる日もあります。
でも、育休を取ったおかげで、自分も昼寝をしたりリフレッシュする時間を持つことができました。
おかげで妻に当たることもなく、家庭の雰囲気を穏やかに保てたと思います。
育休で感じたデメリット・しんどかったこと
育休中は楽しいことばかりではなく、しんどかったことも正直にお話ししたいと思います。
1. 社会から孤立しているような不安
仕事をしていないと、どうしても家族以外と話す機会が減ります。
そのため、「社会と切り離された」という感覚を覚えることがありました。
ただ、私は家族との時間に専念できたことをプラスに捉えています。
この感じ方は人それぞれだと思うので、育休の過ごし方によって変わると思います。
2. 「遊んでいる」と思われる周囲の目
平日の昼間に買い物に行くと、周りの目が気になることもありました。
しかし、育休期間が長くなるにつれて、そういった視線は気にならなくなりました。
あまり周りの目を気にせず、自分たちのペースで過ごすのが一番です。
ただ、SNSなどで「遊んでいる」様子をアップするのは控えたほうがいいです。会社の人に余計な誤解を与えないためにも、配慮した方が復帰後の雰囲気が良くなると思います。
3. 収入減によるプレッシャー
収入が減ることは、私にとって一番大きな悩みでした。
手取りは約8割になりますが、赤ちゃんが生まれるとミルク代やおむつ代など、何かとお金がかかります。
ただ、私は「収入面は育休後に取り返せばいい」と割り切りました。
育休中はお金のことは少し気にしても、赤ちゃんとの時間を優先するのが大切だと思います。
4. 夫婦間の衝突
一緒に子育てをしていても、母乳のこともあり、どうしても妻の負担が大きくなりがちです。
お互い育児に慣れない最初の頃は、赤ちゃんにずっと付きっきりの状態が続くので、ケンカが増えました。
しかし、夜泣きが落ち着き、育児に慣れてくるとケンカも自然と減っていきました。
私のアドバイスとしては、夫婦で交代で1〜2時間ほど自由時間を作ることです。
これだけでもストレスがかなり減り、お互いに余裕を持って子育てに向き合えます。
6. 育休中にやっておいてよかったこと
正直、やっておいて良かったと思えることは多くはありませんが、いくつか紹介します。
日記をつける
正確には日記というより、体調チェックのようなものです。
うんちやおしっこの回数、ミルクや母乳の量・時間などを妻と一緒に記録していました。
これは子どもの体調が悪くなったときに役立ちますし、後から見返すと「今日はこんなことがあったんだな」とわかっていい思い出にもなります。
私たちは森永の「ガンバレ赤ちゃん応援日記」というものを、娘が1歳になるくらいまでつけていました。
とにかく子どもと遊ぶこと
私は通勤に片道1時間半ほどかかるため、定時に仕事が終わっても家に着くのは夜7時になります。
平日はほとんど子どもと過ごせる時間がなく、残業が続くと一日中起きている姿を見られないこともありました。
だからこそ、育休中はできるだけ子どもと遊ぶ時間を作るようにしていました。
7. 最後に、これから育休を取る男性へ伝えたいこと
これから育休を取ろうと考えている男性のみなさんに、私が伝えたいことをまとめました。
準備しておくと良いこと
準備しておくと安心なのは、
- 生活費を2ヶ月分ほど貯めておくこと
- 育児の基本的な知識を少し持っておくこと
育休の手当金が支給されるまでに早くても約2ヶ月かかるため、その期間を乗り切れるだけの貯金があると安心です。
育児の知識は、育休に入ってから自然と覚えていけますが、あらかじめミルクの作り方やおむつ替えの基本などを知っておくとスムーズに動けて、パートナーの負担も減らせます。
何も知らないままだと、妻に教えてもらうことが増え、かえって負担になってしまうので注意しましょう。
パートナーと話し合っておくべきこと
育休前に話し合っておくといいのは、
- 育休の期間
- 家事や育児の分担
こういったことをすり合わせておくと、お互いの負担やストレスが減り、スムーズに育休期間を過ごせます。
「完璧な父親」より「試行錯誤する父親」でOK
これが一番伝えたいことです。
完璧に育児をこなそうとすると、どうしてもストレスが溜まってしまいます。
育児は初めてのことばかりでわからないことも多いので、ネットで調べたり、子育て経験のある友達に聞いたりしながら、試行錯誤しつつ進めていくのが大切です。
私も娘が急にミルクを飲まなくなった時は、
- ミルクをあげるタイミングを変えたり
- 哺乳瓶の乳首を変えたり
- ミルクの温度を調整したり
いろいろ試しているうちに、また飲んでくれるようになってとても嬉しかったです。
育児でわからないことがあっても、焦らずに色々と試してみてください。
ぜひ男性のみなさんも育休を取って、楽しい子育ての時間を過ごしてください。
もし何かあれば、私のX(旧Twitter)に気軽に相談してくださいね!